日本の小学校では、3年生になるとローマ字という単元が始まりますが、これはカタカナの外来語をローマ字で書いたものです。
私は、小学校3年生になってローマ字を習った子どもたちが、突然英語の発音を間違え始めることに気づきました。もちろん日本語には英語の「R」の音はありません。ローマ字の「R」のアクセントは「L」の音に近いです。
だから「green」のような英語の「R」の音は「gleen」のように聞こえ、更にその子のアクセントがひどいと「guleen」のようになります。
ローマ字では「green」は「GURI-N」と書きます。生徒はカタカナのアクセントで「リ」と読むことに慣れ、それが英語の「R」に自動的に移行してしまいます。もちろん、外国人が日本語の発音を間違えるのは、まさにこのような理由からです。私たちは 「R」を見て、「L」の音の代わりに英語のアクセントを使うのです。ですので、例えば「Karate」のような単語は「Kalateh」のように書くことができます。
もともとローマ字で 「R」が使われていたのは、最初の翻訳者がポルトガルの宣教師で、ローマ字を使ってポルトガル語に翻訳したからだと個人的に推測しています。
興味のある方のために、ローマ字の歴史についてもう少し詳しく説明します。