ローマ字問題

romanization of Japanese
romanization of Japanese

日本の小学校では、3年生になるとローマ字という単元が始まりますが、これはカタカナの外来語をローマ字で書いたものです。

 

私は、小学校3年生になってローマ字を習った子どもたちが、突然英語の発音を間違え始めることに気づきました。もちろん日本語には英語の「R」の音はありません。ローマ字の「R」のアクセントは「L」の音に近いです。

romaji , and the the standard Japanese spelling syllables
romaji , and the the standard Japanese spelling syllables

だから「green」のような英語の「R」の音は「gleen」のように聞こえ、更にその子のアクセントがひどいと「guleen」のようになります。

 

ローマ字では「green」は「GURI-N」と書きます。生徒はカタカナのアクセントで「リ」と読むことに慣れ、それが英語の「R」に自動的に移行してしまいます。もちろん、外国人が日本語の発音を間違えるのは、まさにこのような理由からです。私たちは 「R」を見て、「L」の音の代わりに英語のアクセントを使うのです。ですので、例えば「Karate」のような単語は「Kalateh」のように書くことができます。

 

もともとローマ字で 「R」が使われていたのは、最初の翻訳者がポルトガルの宣教師で、ローマ字を使ってポルトガル語に翻訳したからだと個人的に推測しています。

興味のある方のために、ローマ字の歴史についてもう少し詳しく説明します。

https://www.dampfkraft.com/romaji-history.html

From a short histroy of Romaji
From a short histroy of Romaji

私たちの学校では、日本人の名前をローマ字で書くのをやめ、英語での綴りか、少なくともひとつの綴りで書くようにしています。

 

また、生徒が発音を間違えたときに、「L」ではなく英語の「R」の音であることを強く伝えるようにしています。

 

これは、学校設立当初に私たちの幼稚園に通っていなかった高学年の生徒の場合です。

 

今、私たちの幼稚園に通っている生徒たちは、自分の名前を上述のように読んで育ち、ローマ字も私たちの読み方で読んでいるので、カタカナ訛りと英語訛りの切り替えは問題ありません。