日本ではカタカナ表記が着実に増えています。ある本で読んだのですが、第二次世界大戦前から1960年代まではカタカナ表記の外国語は非常に少なかったそうです。
私が来日した2005年頃は、例えばハロウィンやクリスマスを教えるのは簡単で、子どもたちも完璧に発音していたのですが、クリスマスやハロウィンが本格的に流行りだした2010年頃から、英語のアクセントでクリスマスやハロウィンの単語を覚えるのがとても難しくなりました。なぜだと思いますか?今では一般的になった、クリスマス・プレゼント、クリスマス・ツリー、トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃいたずらするぞ)など、どんどんカタカナで宣伝されるようになったからです。そしてもちろん、子供たちはそれをすぐに覚えてしまいます…
カタカナ英語が身近にあり話す機会が多いということは、子どもたちの音を聞き分ける能力に大きな違いをもたらします。先ほどお伝えした通り、音を聞き分ける能力は10ヵ月から低下し始め、最終的に7歳頃に定着するのです。
研究結果によると、残念ながら、もちろん個人差はありますが、新しい音を簡単に聞き取る能力は3歳までにほぼ完成してしまいします。そのため、懸命に努力すればきれいなアクセントを身につけることはできますが、3歳以降に英語を学ぶ場合は、カタカナ英語で話すのを控えるという継続的な努力が必要となります。もちろん、これらはすべて一般論です。
ですから、私は自身の経験から、できるだけ早く英語を始めることが子供たちの将来にとって最も重要であると考えます。